「香港で出産するとお金がかかる」と思われてる方も多いのですが、そんなことはありません。IDがあれば、【公立で定期健診・出産】であればほぼ無料です。日本で保険組合などに入っていれば、30万円(10月からは35万円)をしっかりもらって、言い方が悪いのですが出産することでプラス収支も可能です。
【クリニックで定期健診→私立の総合病院で出産】、または【私立の総合病院で定期健診・出産】の場合、総合病院での出産費用に関してはどの総合病院でもそれほど大きな差はありません。個室を使うか、二人部屋を使うか、大部屋を使うかで費用の差がでます。一番費用の差がでるのは、ドクターフィーです。お医者さまにどれだけ払うかで、費用の差がとんでもなく出ます。要するに、ドクターフィーがそれほど高くないドクターを選べば、出産費用はおさえることができるのです。ここで一番のポイントは、部屋(大部屋、二人部屋、個室)によって、ドクターフィーが2倍、3倍とあがっていくことです。ドクターがすることは同じなのにと思ってしまいますけどね。事前に「この総合病院で産んだ場合、部屋ごとのドクターフィーを教えてほしい」とお医者さんに頼めば、必ずどの部屋でいくらかかるか(そしてドクターフィーはいくらなのか)を教えてくれるはずです。
以下、私の把握している限りの情報です。定期健診・出産に関しては、いろいろなパターンがあると思いますが、代表的な3つを取り上げます。間違いなどがありましたら、ぜひ教えてください。
1、【公立で定期健診・出産】
IDがあれば無料。公立病院で、もしくは健康院で定期健診をして、公立病院で出産。公立病院での定期健診は待ち時間が長いなどのマイナス面もあるようですが、健康院での定期健診は場所によってはほとんど待たないところもあるようです。エコーは場合によりますが、毎回はありません。出産まで1度だけだったという場合もあるようです。諸検査に費用が発生することもありますが、たいした金額ではありません。出産の際は、ベッド代がかかります。というよりも、基本的にベッド代しかかかりません。
2、【クリニックで定期健診→私立の総合病院で出産】
クリニックによって費用はピンキリです。クリニックでも日本語通訳がつくところがありますが、基本的に日本語以外での健診になります。クリニックによっては、毎回エコーがあるので、エコーで子供の様子を確認したい方にはおすすめ。公立に定期健診に行ってるけど、エコーでいろいろ調べてほしいなという場合、1,2度クリニックに行くというのも香港では可能です。
クリニックは、基本的に予約制。ただ、香港の予約制はあてになりません。はっきり言って、来た者順なので、人気のあるクリニックは予約してても意味がないと思っておいたほうがよいでしょう。
出産は、そのクリニックの先生が契約しているいくつかの総合病院から選べます。産みたいと思っている私立の総合病院が決まっている場合は、その先生でその病院で産めるのかを先に聞いたほうがいいでしょう。先生によっては、「あそこの病院はイヤ」なんていう人もいるようです。
3、【私立の総合病院で定期健診・出産】
総合病院、そして先生によりますが、これまた定期健診費用はピンキリです。私の知るところですと、セントテレサやセントポールは総合病院の中では、500HK$以下と定期健診費用がかからないほうです。これは先生にもよると思うので、実際受診する際に確認をお願いします。
言葉の心配がある場合、日本語通訳さんがいらっしゃるところだと安心ですね。マチルダ・カノッサ・サナトリウム・アドベンティスト・セントポールには日本語通訳さんがいらっしゃいます。
[私の場合]
2の【クリニックで定期健診→私立の総合病院で出産】しました。クリニックの先生のドクターフィーが高くないほうだったので、私立の総合病院での出産費用も大部屋だったこともあり日本と同じぐらいかなという程度でした(25,000HK$以下でした)。詳細は
こちらのサナトリウム1をご覧くださいませ。
クリニックはひとりめのときはそれほど待ち時間もなかったのですが、ふたりめ(出産はもうすぐ日本で)の定期健診のときは異常に混んでて、1時間以上待たされることが多かったです。これは大陸からの妊婦さんがここ1,2年でとんでもなく増えてるからという現象も関係あるかも。
ちなみに、ひとりめは日曜日に
サナトリウムで通訳なしで出産(もともと通訳を頼んでなかったし、日曜なので通訳さんはお休みですね)。その後の入院中、これまた特に頼んではいなかったのですが、1日2回ほど必ず通訳さんが「どうですか?」と様子を見に来てくださいました。日本語でいろいろと聞いてきてくださるのは、なんとなく安心できてよかったです。
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こちらのページに、クリニックや私立の総合病院、また公立の病院での出産例がたくさん載ってますので、参考にどうぞ。